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復活した男

 彼は復活した男である。

 

 去年の今頃、冴えない場末で不運を囲っていた彼を僕は格安でわがチームに引き入れたのである。動きは悪いが身体はでかい。ともかく目立つ。移転したての我がクリニックの、ワンポイント・リリーフの季節労働者ではあるがクリスマスシーズンの4番打者として起用したのである。

 

 狙いは当たった。一時かなりの人気を博した。しかし所詮マイナー出身、本番のクリスマスイブを待たずして彼のモーターは焼ききれ、10日ほどで彼の昨シーズンは幕を下ろしたのであった。彼を直接スカウトしたM嬢によれば「あの値段だとそんなもの」だそうである。

 

 この1年、特に修理もされずへしゃげた格好のまま階段の下で今までどおり不遇を囲っていたのだが、ちょっと気になって新しく赴任したMコーチにモーターの修理が可能か、あたってもらうことにした。そして彼の努力でモーターは再稼動することが確認され、3日ほど前から再びゲームに参加したのである。

 

 今のところ評価は上々だ。モーターも快調に飛ばしており、去年のように途中リタイアしそうな雰囲気はない。これから毎シーズンフルに登場して、衣笠選手の連続出場試合数の記録を破ってもらいたい。

 

 人間あきらめちゃいかん。応援するぞ!(どうやって?)。

 

なんとなく哀愁が・・・

 

人生は急変よ

 今日は休みです。

 

朝一番で散髪に行って、その後お昼は近くで絶妙のカツサンドを購入し(ウキウキ)、グッドロケーションの武庫川の岸辺でノンアルコールビールと今気に入っているモブ・ノリオ氏と内田裕也氏共著の「ジョニー・トゥー・バッド」と一緒に食って、天気がいいから河原でゴザひいて昼寝して、その後久し振りに打ちっぱなしに行ってヘタを固めて、本屋さんに行って何冊か欲しい本を購入し、愛犬の散歩にも1時間は行って、その後夜は某製薬会社さんとの約束があるから大阪に行ってと、秒刻みのスケジュールが午前8時頃の頭の中にはあったのであった。

 

僕は以前ブログにも書いたが、今年は一丁運気の上がるイケイケの頭で行きましょう!という30年近い付き合いになる散髪屋のマスターに勧められ、少し茶色っぽく染めている。運気上昇ヘアーはその時燃え上がる炎のようにツンツン(とまではいかんか)と立っていたのだが、此の頃は大人しめだ。そのせいかスタッフに最近ジジイに見えるのは毛が茶色いせいではないか、どうせ白髪染めなら黒の方がいいですよ、と有り難い忠告を受け、絶対真っ赤に染めてやるという固い決意の元、散髪に向かったのであった。

 

椅子に座り、どうせなら赤というより七色にしましょう、そうね、ブラジルみたいに緑とオレンジがいいかな、なんて話していたときに携帯電話が・・・

 

在宅でみている患者さんが急変したのである。突然仕事モードになりクリニックへ。患者さんは幸いにして持ち直したがまだ予断は許さない。多分今晩呼ばれるだろうなぁー。今日のスケジュールは上に書いた表バージョン(楽しいバージョン)以外に裏バージョン(仕事中心)がくっついており(人生楽しいことばかりじゃないのよ)、そこらへんを総て変更しなくてはならぬ。何とかかんとかやりくりするも今までのいい調子は総てつまずき加減で、今から何とかお薬屋さんでの講義の約束は果たさねばならぬと調整中。

 

ブログ書いてる場合じゃないのだが、なんか書きたくなったのだ。人生は予定通り運ぶわけがなく、いかに急変に対応していくか、それこそが人生よ、と村上春樹氏のお友達の言葉にあった。そうね。何とかしましょう。スタッフにも僕はよく言っている。文句言ってる暇があったらアイデアを出せ、と。

 

散歩にも行ったのだ。

 

 

結婚式

 今日は外来スタッフ、I嬢の結婚式でした。スタッフも沢山呼んでいただいて、1つのテーブルで楽しかった。

 

 僕もスピーチをしました。大体こんな話とボンヤリ決めておいて、後はその場の雰囲気で。彼女は本当にいい娘で、別に結婚式だから褒めようというのではなく、自然に彼女の人柄を紹介しようとすると褒め言葉が次から次へと浮かんでくる。

 

 結構人前で喋る機会も多いのであがらない自信があったのですが、後から考えると言いたかった言葉がいくつか抜け落ちていました。

 

 この場を借りて1つだけ。

 

「幸福になってください。心から応援しています。」

 

そしてこの言葉はうちのスタッフみんなに。世界中の人に言いたいですが多すぎて薄まってしまう。

 

こういう気持ちにさせてくれたいい結婚式でした。Thank you and be happy !

 

 

 

生産的なやり方

 日々の生活において疲れるとは、ほほ100%肉体的なものでなく精神的なものだと思う。肉体的な疲れなんか十分寝ちゃえば取れちゃうよ。そういう肉弾戦でなく、厄介なのは精神的な接近戦なのですね。

 

 対策はどうするか。寝る、これは良いときもあるが、十分眠れないとか悪夢を見るとか、寝付けなくてかえって疲れるとか、そう簡単にはいかない。

 

 一番いいのは身体を動かして汗をかくことだ。昔結構走っていた頃は、30分もジョギングするとかなり精神的にリフレッシュできた。

 

 そんなに身体を使えないとき、とにかく休まないで何かに精神を巻き込まれること。何時間か何かに一生懸命になっていると、別のステージに移動し気分は大きく変わることがある。

 

 で、最近お疲れモードの僕はともすれば引きこもりがちになりそうな気持ちを奮い起こし、外来後勉強会へ。作戦の1つとして内容の記録に最近購入した「ポメラ」を武器として携帯。これは2秒で起動するワープロだけに特化した小さなデジタルメモというか、ワープロだな。手帳サイズ。

 

 僕の字というのは本当に読みづらく(超ヘタなわけだ)、メモを取って以前はPCに写してきたのだが時間が無いし、字も自分でも読み辛いためそのまま放置、そして紛失。せっかくの講演も知識にもならず時間の無駄を繰り返してきた。で「ポメラ」に期待したのだがこいつはいいです。キーボードに触っていると眠くならないのだな。ボールペンだとすぐ眠くなるのだが。入力が遅いため内容を自分で整理して書くのでシンプルになる。取り合えず講演の間、結構自分の頭をフル回転していたので気分転換になった。すっきり。

 

 ちなみに今日の講師の先生は、名古屋で開業されている糖尿病で有名な洪尚樹先生の「糖尿病の治療戦略2009」。主催のT製薬のお抱えかしら、と思うくらいその製品の有用性を述べられたが説得力あり、結構目からウロコの会でした。まあ内容が良いのも気分が変わった原因ではある。

 

閉じこもり休むのではなく、逆に新しいこと、物、刺激に積極的に触れるのが精神的な疲労をとる秘訣だなと決定しました。めっちゃ、プロダクティブ。

 

男と女の間には・・・

 10年位前からだろうか、医学において男女は同じでなく性差を考えるべきだということが一般化してきて、統計の取り方や治療などにも影響を与えています。

 

男女固有の疾病に関しては当然ですが、あまり機序において男女差は関係ないでしょというような疾病でも時に男女差あり、例えば過敏性大腸炎で男性だけに統計的に有意差があったので(理由は不明)保険適応も男性だけになっている薬があったりね。欝傾向でも女性の場合は生理周期を考えて投薬すべきという意見があります。

 

おんなじ人間でも男と女はそんなに違うのでしょうか?

 

この話題は私の経験によると男同士で話すとかなり盛り上がるホット・イシューです。女の人同士は知らない。男女一緒にやるとなんか修羅場になりそうです。若い男子2人と飯を食いに行ったとき、その一人は結婚するか今まさに悩んでいるところだったのですが、この話題で盛り上がることガスタンクの爆発の如し。3時間それだけで燃焼、タイムアップでしたがそれでも不完全燃焼気味。

 

この前昔の医局仲間と飯を食ったとき、大半は開業医で多くの女性スタッフと共同作業をしているわけですが、そのコミュニケーションのとり方に関してはみんな悩んでいるとのこと。一人は「女性は男と別の生き物、理解しあうのは無理なのよ同盟」の盟主です(その後泥酔した)。僕は皆様の努力のおかげで大変いいスタッフに恵まれており、「俺は外来スタッフのほとんどとは、付き合ってもいいと思ってるくらい好きだけど(勿論本気で言っているわけではありません)・・・」と言ったとき、みんなの「へっー!」という言葉の裏には「気が狂っている・・・(前からだけど)」「自己認識悪し」「御目出度いやつだぜ」etcのニュアンスを明確に感じました。まあそれ位苦労しているわけだ。あっ、女性の悪口じゃありませんよ。関係性のとり方についてで、その苦労話に関しては男同士で盛り上がる。

 

でもとりあえず男女差は大きいようです。しかしこの世に生きている限り異性との交渉は不可欠。各々の相違点を認識しながらも仲良くやっていく努力を楽しくできたらいいなと思います。聖書とは違い生物学的には男は女から作られたんだし、日本は元々女系民族だし、失敗作も男の方が圧倒的に多いし、男はつらいよ、ってとこなので女性の方、そこんとこヨロシクッ!ね。

 

Go hand in hand

ハードデイズ・ナイト

 眠てぇ・・・。先週はかなり忙しかった。最初から午前診と午後診の間、診察終了後も全部講義やらミーティングやらで詰まっていて悪い予感がしていたのだが、外来自体インフルエンザもピークは過ぎたものの依然忙しくて時間が割り込み、大体113時間、休憩は飯食いながらの20分だけというスケジュールが続きました。睡眠時間は何とか死守していましたが。

 

 睡眠時間が16時間を割り込むと僕のOSWindows 95なみになる。ソフトは全然動きません。まあもともとXPまでいってませんが。

 

 緊張か疲れか下痢は止まらず頭は痛い、足は痛い、毛も薄くなるは腹は出るは爪は取れるは歯が生えるは・・・

 

 土曜日も外来終了後北野病院であった「地域包括呼吸ケアを考える会」というのに出たのですが段々意識が薄れていく・・・

 

 その後大学病院時代の実験グループで年に4回やっている恒例の食事会に参加したのですが全く酒が飲めず、フレンチも水で食し(実は最近時々やっている、グルメの方には噴飯物ですが)、その後泥酔した友人を車で神戸まで送り届け、真夜中になってやっとベッドにたどり着きました。・・・嬉しくて涙が出ました。

 

 で、今日は割りと元気です。疲労でああなるわけが無く、やはりちょっと風邪をひいていたか?医者、特に内科医は慢性的にウイルスや細菌にさらされており、抗体が多種形成されているためめったに風邪をひきません。それでも昨今の風邪の多さだと自分を守るために免疫機構が常に発動しており、免疫が働いている状態というのは眠くだるくなるのです。

 

 医者の平均寿命は10歳短いと医者の間では長く言い伝えられてきて、特に外科医、産婦人科医はお相撲さんより短命と言われていました。しかし事実かどうかは分りません。少し調べてみたら、京都府医師会の統計で男女差無く会員の寿命統計を調べたものがありやはり56歳短い。2003年の中国の統計では平均より3歳短かったそうです。医者でもあるなだ・いなだ氏は医者の健康法について聞かれ「簡単だよ。医者を止めることだ」と答えた。

 

 仕事ばっかりしているから短命だというわけではないでしょう。リスクが高いことやかなり不摂生もやってたりする。しかし医者は「やたら健康!」というのが本来「看板に偽りなし!」ですよね。医者が自分の健康に不安になって電話するホットライン医者110番もあるようですが、ここは自給自足でいきたい。やらなくてはならない仕事はまだたまってるのですがもう寝よう。

 

 

冬枯れてます・・・

 

なんでかな?イン・ザ・ダーク

 この連休は東京にいました。「医療の質と安全学会」が東京ビッグサイトで開催されており、うちのスタッフが発表するので(僕は一部のデータ集めに協力しましたが内容に関しては大学が主体です)行ったわけです。学会は成功裡に終わり、むこうでは偶然J東中央病院のF院長、TQM推進室所属で薬剤師のTさん、看護師のKさんという知った顔にも会えて(非常に熱心に医療システムの改善等に取り組まれています。発表も3題以上されてました)面白かった。

 

 で、夜は折角東京に行くならと前から行きたかった「Dialog in the darkhttp://www.dialoginthedark.com/ へ。これはドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケ氏の発案で、自分の手も見えない真っ暗闇の中で視覚障害者の方にガイドされて1時間以上いろいろな経験をするというもの。もう最初に開催されてから10年となり、世界中100都市以上で開かれています。日本でも常設展にするべく努力されているようです。

 

 人間がいかに視覚に頼っているか、視覚障害の方がどんな世界を生きておられるかが理解できるかもしれないし、そして真っ暗闇の中では自分が普段感じたことの無い別の想念が沸いてくるに違いありません。多くの方が絶賛されておられるし、会場に入る前(1グループ8名に限定されており、他のグループが帰ってくる様子を見れる)体験した方達の感激した様子を見るとすごく期待してしまいました。

 

 で結果なのですが、正直なところ「?」。何か僕にとって暗闇はあまり異次元では無いのですね。なにかもっと特殊なことが起こるかと思っていたのですがそういうわけでもなく(真っ暗闇のバーはよかったです)、時間の認識がかなりずれたことが発見でした。①期待しすぎ ②感受性鈍し、といったとこが原因か。もう1回いくと案外かなり違う感想かもしれません。考えてみよう。

 

 その後行ったレストラン空振り(下調べ十分したのに!)、ホテル空振り(下調べ十分したのに!)その他detailも空振り!という具合で、それが原因か分りませんが、どうも東京に対する印象がかなり変わった。

 

 20数年前学会で行った冬の東京は、大阪と違いグレー、黒、こげ茶の服装の人ばかりで、「おぉなんとシックだ。都会だ・・・」と感じた少年はその印象をずーと引きずっていて東京はかなり好きだったのです。ご飯もおいしいしエンターテイメントは関西とは段違いに充実してるし、楽しいとこやなー、だったのですが、どうも違うぞ。物価めちゃ高い、安っぽい、人情も表面的な感じで、街はきれいですが、どうも東京は不景気にあえいでる感じがします。まぁ行った場所とか体調とかによるのかもしれませんが。

 

 でも新大阪に帰ってくると、ごちゃごちゃで食べ物の匂いなんかも漂ってたりしちゃってるのですが、住むならこっちね。はっきり確信しました。マイ・スゥイホーム・オゥサカ♪♪(ファニーカンパニー時代の桑名正博調で)だ!

 

 

 

 

未来のスタンダード

昨日は城東区の諏訪会館へ講義に行ってきました。城東区保健センターが「錆びない身体を作ろう」というテーマで1年越しにいろいろな試みをしており、僕は医学的な話を4回することになっていてこれが3回目です。

 

大体メタボとかそういったことが話題になるのですが、僕はほとんど「実践的アンチエイジング」という感じで話しています。フリーハンドの時もありパワーポイントを使ったりとかいろいろですが、今回は以前作ったパワーポイントを使って1時間と少し、全く事前に話すことを決めず参加者の反応を見ながら雑談っぽく話しました(知識が十分ある話題は実はこれが一番うまく話せるということが最近わかった。内田樹先生のやり方です)。参加者が10人位で丸く座って会議みたいな感じなので、全員の方とお知り合いの如く話すことができる僕としては一番楽なフォームです。

 

1)アンチエイジング・ドックではどんなものを調べるか

2)主としてホルモンの変化とその意義

3)どうしたら若々しく生きられるのか

4)タバコ、アルコールについて

5)サプリメントは有効か、その選び方

と、まとめたらこんな流れですね。

 

しかしこういった話を聴きに来る方は原則としてとても健康です。タバコ吸わない、アルコール適量、運動ちゃんとしてます。僕は最後に「早死テスト」という僕が作った20ほどの設問に答えていただくのをやるのですが、みんな100歳までいけそうです。某製薬会社でやった時は結構スリリングな結果でしたが。

 

「こういう話を聞くといろんなとこでバラバラに検査するより先生のところで調べていただいた方が身体の本当の調子がよく分かりますね」と最後の雑談で言っていただいたのが嬉しかった。一般的な人間ドックでわかることはもちろん病気を捜すという大切なベーシックですが、そこから1歩踏み込んで、今よりもっと健康で快適に過ごすのはどうすればいいかということが分るのがアンチエイジング・ドックです。僕としてはこれが未来のスタンダードと思っています。

 

一番確実な投資は自分自身のボディ、マインド、スピリットに対する投資です。アンチエイジング・ドックはその1つの選択肢。わかって欲しい。

 

おお、光り輝く皆さん!

おまけ。ユニークな掲示。

ドックから

 今日はお休みでしたが、人間ドックに行ってきました。

 

 朝軽く、昼食は抜きでS会N病院へ。いつも一方ならぬお世話になっている地域連携担当のTさんが検査に一緒についてくださいます。身体測定、血液検査の後、腹部エコー、胃カメラ。胃カメラはいつもお世話になっている消化器内科の女医さんにやっていただきました。

 

 知り合いだからというわけでなく、皆さんとても丁寧でした。医者は結構ぞんざいだとか、無礼だとか、いつも機嫌悪いとか、評判があまり良くない事もあったのですが、最近の若いドクターは概して丁寧で、よく気がついてフランクで勉強もよくする、という印象があります。

 

 世界で一番古い文章を解読してみたら「最近の若い奴はなっとらん」だったという話がありますが、もうそういう時代ではない気がします。世界で一番殺人率の低いティーンエイジャーのいる国は日本です。僕は10年以上前ですが、アンダー20の世界サッカー選手権で小笠原選手がイギリスの大男の選手をあのクールな表情でかわしている写真を見て、「おお、なんとカッコいい、クールすぎる、なんか日本は変わるかもしれないな」と痛烈に思った記憶があります。写真も切り抜いてノートに貼っていたのでした。

 

 その後世界に出て行って目覚しい活躍をしている若い奴の多いこと。既得権を守ることで保守的になっている50代、60代は考えなくてはなりません。考えなくてはならないのは、若い奴をいかに伸ばすかということです。若い奴が伸びることで我々も成長する。そして勝負すればいいのです。そのためには「もう年だから」なんて死んでも思ってはダメね。ドックに行って身体のチェックも必須でござる(そこに落とすか)。

 

 この人です。                  

石ころを溶かす

僕は週に1度、朝礼をしています。ほんの数分、お話をする。大したことが言えるわけではありませんが、ほとんどが僕より年下のスタッフに対して、僕が感じていること、思っていることを知ってもらおうと思って、ネタを新しくそのために仕入れることはなく、心に浮かんだことを話すことにしています。

 

今日話したこと。 少しモデファイして。

 

「僕は、私は、落ち込んでいるの」、こういった台詞を聞くことがあります。誰でも落ち込むことはあるだろう。でもこれを人前に出すべきではないと思います。自分のしたことに対してふがいない気持ちをもちウンザリする、反省する、こういったことは一人誰もいないところですべきで人に見せるべき態度ではありません。ネガティブな気持ちは伝染するのです。

 

そして反省は3秒でいい。結論はわかっています。自己憐憫は無用です。文句を言ったり落ち込んだりする暇があるならアイデアを出そう。人生とはグッドアイデアをどれだけつないでいくかです。反省し、グッドアイデアを考え出す、その連続が生活を充実させるのです。

 

・・・その通りだ、と自分で思う。僕は沢山いいことを知っています。でも知っていることとそれを実行できているか、血肉化できているか、ということとはかなり隔たりがあります。司馬遼太郎氏の小説に出てくる台詞、「知識という石ころを心中の炎でもって溶かしているのだ」。これは知識を精神の中に溶かし行動のエネルギーに変えることが真の学問であると彼は言っているのですが、概念、知識として知っているだけではダメで、実行に移すことで初めて判っているといえるのですね。

 

・・・難しいことです。Sigh・・・(あっ、言ったそばから)。

 

 

 

 

言うは易し、じっと窓を見る