カテゴリー別アーカイブ: 日記

コミュニケーション力をつける方法

kiss

年若い友人と話していて、時節柄ブラジルの話題となる(彼はしばらくブラジルで暮らしていたのだ)。

「むこうの人って本当に話しかけるの上手ですよ。知らない女の子なんかにすごい自然に話しかける」

「そういうのってどうして身につくのかねぇ」

「なんででしょうね。挨拶も頬っぺたにチュッチュするのでなんかコンタクトとるの慣れてる感じですね」

「そのチュッチュって普通の知り合い同士でもするの?」

「そうですよ。」  「なんか嫌いなやつとかいるじゃない?そういう場合でもするのか?」

「するって言ってました。これは挨拶だからって。でも嫌いなやつだと後で隠れて拭くと言ってました(笑)」

「(笑)なるほど。しかしフランスとかラテン系は結構抱き合って頬にチュッチュするのが一般的だな。ロシアもそうか。外国では結構ハグしたりするのもやるな」

「そうですね。東洋は接触しないですね。韓国もお辞儀ですね」

「ラテン系はともかく挨拶として握手が一番ポピュラーだけどそれでも身体を触れあってるもんな。アジアは触れないんだ。それが実は問題なんじゃない?最近のコミュニケーション力不足の。チュッチュしてるとコミュニケーション能力も上がるんじゃない?」

「・・・そうですね。案外そういうのあるかもしれないですね。身体をふれたら全然感じが違いますもんね」

「そうだろう。仲良くなると触れる機会が増えるもんな。最初から触れると壁ができにくいかも。いいな。これから院内でも挨拶はハグして頬にチュとすることにしよう。チュはエアーでもいいや。・・・・でも実行すると院長はスタッフの決議で更迭されるかもしれないな・・・」

「それ以外はすごい人格者だとみんなが認識していたら大丈夫ですよ(笑)」

「・・・それが一番自信ない」

実はその後、我々はコミュニケーション力をつける最強の方法を見つけるのであるが、それは彼の名誉のため一時秘密としておこう。しかし他人とコミュニケートするには恥ずかしがっていてはだめなのだ。

 

陸上部総監督日誌

marathon

なかなかビジーな日曜日であった。

午前中、我が陸上部員2名が交野チャリティマラソン10kmに参加するので応援に行く。

参加選手の一人イッシー(芸名)の車で奥様も一緒に現場に向かうが駐車場が全く見付からず、イッシーは「もう不参加にして帰りましょう」と暴言を吐く。彼はフルマラソンを何度も走っているので10kmは朝飯前と言うか、ちょっと間違ってエントリーしたと言うか、とりあえずどんどん不機嫌になってくるので温厚な私がいさめる役にまわる。監督の重要業務、「機嫌の悪い部員を持ち上げる」である。

イッシー夫妻を会場付近で降ろして僕がどこかに車を止めて合流ということにし、運転を代わって少し車を走らせると、なんと! 今までフルに満杯だったコインパーキングに「空」の文字が。前方にそれを見つけて突進してくる車を瞬時に確認し、フルスロットルで1秒早くパーキングに車を突っ込む。やったー、パチパチパチ。拍手喝采の中、監督の重要資質、「何となく運が強い」を確認。、

会場でもう一人の選手、サングラス岩井(芸名)と合流(彼は会場から家が近い)。もう十分アップをやり込んでいるようである。イッシーはアップと称して飲んでいたお茶のペットボトルを捨てに5mほどちょこまか走っただけであるが何も言うまい。「選手の自主性に任せる」である。

で結果は両人ともまずまずであった。お疲れさん!

その後家庭サービスをするというサングラス岩井選手と別れ、僕とイッシーは一路、当院陸上部主将である男爵が初フルマラソンに挑戦!の四国は徳島マラソン会場へ。

途中、車が高速道路上でガス欠寸前になるという顔も引きつるエピソード(イッシー、ちゃんと確認しようぜ)もあり、ゴール地点にはほぼ男爵と同時に到着!おめでとう、初マラソン完走!素晴らしい!男爵は極めて不機嫌であったが(「フルマラソンをしようって人の気持ちは全く判りません!」)そのガッツは賞賛に値する。足を引きずりなかなかダメージは大きそうであったが、いつも楽しそうなのでたまにはいいであろう。でもあんまり痛そうなので持っていた鎮痛剤をあげる。「選手のコンディションを気遣う」。

その後宴会をしに XXじXXンドホテルに行く。きれいだがフロントは3人の老けたおっさんだけという暗い雰囲気、他のスタッフも食堂も含めほとんど女性がいない。ベリーストレンジ。しかもその男性スタッフが全員信じられない位どんくさく(間違った部屋に案内する、クレジットカード使用に15分を要すなど)、喋る口調もなぜか昭和。極めて個性的であった。また泊まりたくはないけど。

翌日朝6時にチェックアウトし、途中イッシーの車のナビが急いでいるにかかわらずホテルの前をもう一度通るという訳のわからんルートを選択(多分ホテルの呪い)するというアクシデントがあったが、ちゃんと8時過ぎにはクリニックに到着した。よかった。いつも通り数々の伝説を作ったイッシー、一日で回復し、舌の根も乾かぬうちに神戸マラソンを申し込んだ男爵、次回はフルマラソンね!のハイポテンシャル・サングラス岩井君、お疲れさんでした!

 

 

 

檻を組む

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半年続けた筋トレも、もうワンランク上がることになった。ダンベルが片手に持つのは危険な重量になりつつあるので、バーベルにランクアップすることになったのだ。

ふーーん、バーベル…と思っていたら、いるのは単にバーベルだけじゃなかったのね。拳上した時の安全性のため、四角い檻のようなもの(パワーラックという)の中でバーベルを上げ下げするのだ。知らなかった。移動するフックがついていて、バーベルを置く高さを自由に調節できる。もし落とすようなアクシデントがあっても安全に支えられるようになっている。よく考えられているのね。

ラックは分解してクリニックに届けられたのだが大荷物であった。休みを利用して組み立てたのだが、トレーナーの武ちゃんがいなかったら出来たかどうか。

完成したパワーラックはスタジオの中央に鎮座し、なかなかの迫力である。一本、筋がとおった気がする。落ち着くべきところに落ち着いた、臍ができたような感じ。何か語りかけてくるようでもある。「こいつでバーベルを使うと筋肉を思いっ切り追い込むことができますよ!」と武ちゃんも嬉しそうである。

パワーラックを使うのは今のところ僕だけだ。しかしここから何か生まれてきそうである。そう予感させる何かがあるな。

 

ジャガーを見て死ね!

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奇跡を見た。

何がって、ローリングストーンズ、14 on fireツアー の最終公演を東京で見たのだ。やーい、ざまぁみろー、なんでって僕と一緒に見た骨の髄からのロックファン R作君が今まで見たロックコンサートで一番よかったと言うくらいのもんだったからだ。

ミック・ジャガーは想像以上に若かった。10代の体つきで動く動く、2時間半ステージの上を走り回る。キースもロンも、チャーリー・ワッツ(73歳)でさえも年齢には見えず、今まで知っていたストーンズの昔の映像そのままロッカー。ミック・テイラーがゲストで出てきたが、でっぷり太って昔の美青年の面影まるでなく、ロッカーはやっぱり太っちゃだめだな、そして現役を続けていないとだめだ、と思う。

老若男女、多国籍の観客はもちろん1曲目からほぼ総立ちだったが、個人的には「無情の世界」を聴けたのが嬉しい。ポールのコンサートでアビーロード・メドレーを聴いた時と同じ、信じられない、あの曲が生で・・・。日本人のコーラスがあの荘厳な合唱を再現してくれたのも感激した。あと「悪魔を哀れむ歌」か。舞台が炎で真っ赤になって前奏が1秒始まっただけで、観客はみんな「フー、フー」と叫んでいたのであった。

いやー、中だるみ無く2時間半のコンサートは終わり、やや虚脱して東京ドームの風圧の高い出口から吹っ飛ばされるように外に出た我々は、ビッグ3のビートルズ、ストーンズを制覇した後、最後の砦ボブ・ディランの大阪コンサートに行くかどうか相談していたのである(結果は見えている)。

18 till I die (死ぬまで18歳)を地でいっている現物を見てしまって少し変わった。まだ消化出来ないけどストーンズは効くぞ!

駅伝観戦記

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日頃の心がけのせいで懸念の雨も降らず、八尾市駅伝競争大会は収容人員5万人、じゃなかった100人位のスタジアム、じゃなかった運動場で華々しく開催された。

上の写真は開会式だが中学生が目立つ。これは運動会?朝礼風に「気をつけっ!礼!」で始まり、我々は数十年ぶりにそういった指示に従ったのである。いや、爽快。

右端7,8列が成人のメンバーだが、心なしかだれた感じ。わがチームの隣は今大会のスポンサー某銀行の精鋭、じゃなかった、強制参加させられましたメンバーで、「イヤー、速そうっすっねー」「そんなことないです。終わってから餃子、ビール行くんですがそれが楽しみで(これがうちのチーム)」「あっ、それ、いいっすねー、うちもそうしょっと」という大人の会話が交われたのであった。どうも大人がいないなと思っていたら、他の成人チームは警察とか消防隊とかの方々で、開会式などには出ずアップされていたようである。気合が違う。

大体一人3Km弱、5人で走るのだが、いや中学生は速い速い。しかしわがチームのメンバーもひじょうに立派であった。僕は応援団長で、走る前は「いいな、死ぬ気で走れ!死んだって大勢に影響はないんだから(ウソ)。走る前にちゃんと遺影を撮っといたるからな」などと言っていたが、みんなが真剣に走っているのを見るとちょっと感動した。いい大人が一生懸命なのを見るのはいいものだ。来年は僕も参加しようとかたく心に誓った。

女子の部が後であり結構遅くなるので、我々は走り終わった後閉会式には出ず、正式な順位はあとでHPの発表を待つことにした(17チーム中11位と判明!)。区間1,2までの走者はすでに順位とタイムが張り出されている。名前と所属、学年が表に記載されている。成人は学年が抜けているのだが、第1走者イッシーは、所属池岡陸上部、49年生。第2走者男爵、35年生となっていた。老けた学生である。

一般成人のチームは、我々のあとに少なくとも5チームくらいはいた。まずまずではないか。当初の上位5位以内は難しかったが、まずは全員無事で完走できてよかった。走った後、使用カロリーの5倍くらい炭水化物を摂取したがまぁいいではないか。またやろう。こういうのは単に走ること以上の意味があるのだ。応援に来てくださった男爵の奥様手作りのたすきが血と汗でドロドロになるまでやるぞ。

踊る花嫁

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この日曜日、スタッフの結婚披露宴に出た。  いや、いい披露宴でした、本当に心に響く・・・。

で、それとは別の話であるが、披露宴でサプライズがあった。新郎新婦の今までを映像で見せる趣向であるが、突然映像が途切れる、係の人が慌てて「ちょっとお待ちください!」と言ってガチャガチャしてる。バックの音楽は流れ続ける。と、するとウエイターの男性がリズムに乗ってファンキーな踊りを突然始める。おおっ!芸達者過ぎるぜ!大歓声とともに、みんなノリノリとなる。するとあっという間にダンスに加わる人が増えていく。ウエイターの人達だけでなく事務の係りの人もカメラマンも。みんなステップが、振りがばっちり合っている。そして新郎が踊りだし、やがて新婦も・・・。

ここで、これは演出なんだと気がつくのである。これはフラッシュ・モブと言って、最近かなり流行っているらしい。街頭で、ショッピングセンターで、そして披露宴などで、突然ダンスが始まる。そして瞬く間に多くの方が加わっていく。10代、20代の人は結構知っていたようだが、我々のテーブルは30代以上の人ばっかりで、ただただ驚き喜んでいたのである。

後でネットで見るとすごく多くのフラッシュ・モブがアップされている。しかしどれも楽しいなぁ。みんなが楽しそうにダンスをしている姿は本当に気分がよくなる。最高。特に意外な人というか職種の人がダンスを始めるのが面白い。コックさんとか道路工夫の人とか軍人とか。

そういう意味でクリニックとか病院はグッドな場所である。うまくやればね。でもきっと小児病棟とかで、誕生日の女の子のお祝いなんかでやってそうな気がするなー、ぜったい。是非なんかの形でやりたい。

 

「狂」「癡」「愚」

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朝珍しく紙の新聞をペラペラしていると印象に残る記事を見つけた。朝日新聞の天声人語で、サマライズして紹介すると・・・

漢字学の白川静先生は好きな3つの漢字に「狂」「癡」「愚」を選ばれた。「狂」は好むところに溺れること、憑き物がおちないことをいう。世間の埒外に逸出しようとする志であり、最大の賛辞であった。「癡」は「痴」の旧字であり、うつつをぬかす意であるが狂ほど激しくない、控えめな狂。「愚」は動きが鈍く機略に乏しい意であるが、大賢は愚なるがごとし、甚だ高次の徳性を意味する語。この3つの文字は<人間の至境>を意味するのである。

白川先生のイメージを裏切る意外なセレクション。しかしこの選択は稀なものでなく洋の東西を問わないのだな。英語圏でCrazyというのは往々にして褒め言葉として使われるし(「狂」と同じイメージだね)、スティーブ・ジョブスの有名な言葉「Stay hungry, stay foolish」(もともとはWhole Earth Catalogの裏表紙に印刷されていた言葉らしいけど)もある。このfoolishは「癡」「愚」という感じだね。

他人の思惑を気にせず自分の好きなことにひたすら打ち込むこと。この3文字の意味するところをまとめるとこうなるか。これが<人間の至境>であると。これを続けることのできる人間がいつか至高の境地に達することができる。

僕の大好きな詩「もっとたくさんのデイジーを摘もう」も結局は同じことを言っているような気がする。

昨年一年はデイジーの年にしようと決意していたのだが不十分だったなぁ。でも下地は出来たような気がする。今年が本番だね。

 

夜明け前はオッサンの時間

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最近ライフスタイルが変化した。週に2回、朝5時半に起きてクリニックで7時から筋トレをすることにしたのであります。今までどっちかというと夜型のタイプであった僕としては、性格までまっとうになったようで気分がよろしい。

朝、ぼくとはダメな馬とダメな騎手のように気が合う愛車で西宮を出発する頃は真っ暗で、最近は大阪についてもまだ暗くヘッドライトはついたままである。こんな夜明け前でも人は動いている。フロントガラスの中から眺める寒い街には、圧倒的にオッサンが多くうごめいている。女性は出かける前の支度でまだ家の中だろう。

最近激増のジョガーも多いけど、仕事に向かう、もしくはすでに仕事をしているプロのオッサンたちがほとんどだ。こういう人たちで日本は維持されてるのだなぁとしみじみ思う。阪神高速はトラックをはじめどの車もすさまじいスピードで飛ばしていて、素人の付け入る余地は全くない。日曜日の路面とはえらい違いだ。僕も今までの通勤時間の范文雀、じゃなかった半分弱でクリニックに着くという偉業をなしとげ(もちろん一般的制限速度内で走っているのだ)、これこそ時空をワープするという感覚そのもの、車通勤はこの時間じゃないと意味ないね、と思う。 

昔アメリカに留学していたころも、ボスに誘われて朝の6時からジムに行っていた。暗い中、ジムの前には車が数台アイドリングをしたまま待っていて、玄関が開くと地味なオッサン達がぞろぞろと入っていった。僕はマシンの使い方もよく判らないで何かやっていたのだが、気がつくと地味な一人のオッサンがじっと僕の方を見ている。何か言いたそうに唇が痙攣しているので「なんでしょう?」とジェスチャーをすると、意を決したように自分のマシンから降りてきて、「これはこう使う」と教えてくれたのを思い出した。言葉も通じるかわからない、東洋人の子供みたいなやつにちゃんと時間を割いてくれたのである。早起きの地味なオッサンは親切でおせっかいなのである。

朝7時から武ちゃんにきちんとストレッチをやってもらって、スクアットが終わる頃には患者さんもクリニックに現れ始める。以前は朝運動をすると一日眠くてたまらなかったのだけど、今はそんなことはない。体幹がしっかりするにつれ、生活の中での時間軸のとり方もしっかりしてきた。朝を有効に使うことは、有効な時間を延ばすことであり、ひいては時間の進み方を遅くしているようなものだ。朝から動くオッサン達は夜にうごめくオッサン達より若い時間を生きているに違いない。夜明け前のオッサン達に幸あれ。

座長の弁

楽屋舞台わき

田中消化器科クリニック@静岡の大忘年会に、恒例の吉本新喜劇を引っ提げてスタッフ9人で興行を行ってきた。演芸会に参加は3年目、新喜劇は昨年に引き続き2回目のリベンジである。

前回の反省をもとに(何か反省したっけ?)、今回は鉄板の学園ものでアタック!不登校の学生が久しぶりに登校してきたが(アマゾンで宅配で来る)、実は彼は禿げに悩んでいて鬘をかぶっている。ハゲが不登校の原因だったのだ。そこに怪しげなサプリ屋さんが登場し奇妙な薬を内服させるがはえて来ない。しかし彼は「はえてます!きてるー、きてるー」と。彼がかぶっているアマゾンの箱を開くとそこに大量の胸毛が!「そこかっ!」

結論から言うと、今回も期待したほどのお笑いは取れなかった。各場面には抗加齢医学の話題を加え、誰かに似ている・・・という人物も登場し、楽屋落ち満載だったのだが、座長は考えるにそこが今回の作戦の(ささやかな)ミスだったのではなかろうか。我々は田中消化器科クリニックというと完全に抗加齢医学会つながりのため、宴会に来られている方々(130人!)はこういった事は共通認識としてご存じであるという誤解をしていたのだった。田中消化器科クリニックは内視鏡における静岡のリーダー的存在であり、どちらか言うと抗加齢関係の方は少なかったように思われる。わからない楽屋落ち・・・ここだ、問題は。きわめてマイナーな楽屋落ちほど面白いのに。

僕はあの優秀且つ実直なヘルシーパスの田村社長の偽物役で、メルシーパスのダムラーという、きわめて胡散臭い人物を演った。個人的には実に気に入っていて、終了後もヘルシーパスの方から「田村は喜んでいましたよ!」という暖かいお言葉もいただいたのだが、本当に失礼しました。

しかし楽しかった。この忙しい11月に外来終了後遅くまで何回も練習した外来、介護のスタッフのみんな、ゲストスター、エルスワンの石田アマゾン社長、そして参加しないでも劇を見て意見を述べてくれたスタッフのみんなに心より感謝したい。

会場に向かう前の会話

外来チーフO嬢「あれだけ練習したこと、みなさん判ってくださったらいいですねー」

私「あのさ、練習したなーって思わせるのってなんかカッコ悪いじゃない?来る前30分間だけやりましたって感じで、さらっといって笑わせるほうが粋だよ」

O嬢「きっと本当にそう思われますよ、全然やって無いなって」

うーむ、そう思われたのなら切ないな・・・

藤翌朝部屋から見えた富士山

Wow!!忘年会~1

 

 

 

 

 

僕のシェールガス革命

ダンベル

最近の個人的ホットトピックは筋トレを始めた事である。しかもパーソナルトレーナーについてもらって。

友人の紹介でやってきたはなかなか個性的な経歴の持ち主で、柔道から総合格闘技に興味が移っていくうちに大怪我を経験し、今は健康な人とともに障害を抱えた人(オレもだな)のトレーニングに興味を持って実行している。京都大学柔道部のコーチでもある。ぱっと見、筋肉の固まりが歩いているようにしか見えんが、知的興味の高い、向上心、行動力ともずば抜けた魅力的な若者である。

筋トレは誤解されている。いまだに筋トレと言うと、マッチョな、不純な目的で外観を鍛えてるんですか?みたいな反応をする人がいるが時代錯誤も甚だしい。高齢者も有酸素運動とともに筋トレをする事が必要と米国医学会で推奨されているが、筋肉がどんどん減少していく高齢者ほど適度な筋肉トレーニングは必須なのである。世界の常識である。

今まで筋トレもどき(腕立て伏せとか、スクワットとか)をある程度はやっていた。しかし教えてもらって分かったのだが、やはり自己流は危ないね。コーチは筋肉トレーニングをして故障することの愚を説く。それはやり方が間違っているのだと。彼の指示通りやっていると筋肉痛はあるが変な痛みはない。これが継続への力となる。

そしてわかったのだが、こういったトレーニングはフィジカルとともにメンタルに効くのである。スゲー効く。前から落ち込みは少ない方であり齢を重ねるとともにメンタルコントロールの技術も向上してきたのだが(日本人は何もしないと自然に負のスパイラルに傾いていく性向があるように思う)、最近ポジティブへの指向性は著しく、精神につっかい棒が2,3本付いたようである。

ということで、筋肉トレーニングは僕にとって鉱脈、水脈を見つけたようなものだ。最近だとシェールオイルか。以前音楽について考えていた時、キップ・ハンラハンの音楽を好きな限り老けることは無いような気がすると思ったが、正しい(ここが大事だ!)筋トレも同じ、続けている限り精神肉体はみっともなく老いさらばえることはないと信じる。あと20年はやるね。